2006年02月04日

日本語化パッチ作成方法〜その3(Unpack編)

日本語化パッチ作成方法〜その3(Unpack編)


 日本語化の際の一番よくある問題は実行ファイルが圧縮化されていて
リソースの書き換えが出来ない場合です。

 最近のソフトは実行ファイルが圧縮されている場合が非常に多いです。

 その理由はファイルサイズの削減、リソース改変の防止が主な目的と思われます。
日本語化目的とは言っても実行ファイルの解凍はかなりグレーゾーンな作業です。
実際、日本語化そのものもグレーゾーンです。

 そのことを念頭に置いた上でUnpackの作業手順はこんな感じです。


 1.Packerの判別

   一番最初の問題はそのファイルがどんなPackerで圧縮されているか調べることです。
   
   Packerを調べる為には、Quick Unpackのような判別機能を持ったUnpackerや
  Stud_PEのような判別ソフトを使用します。

   実際の判別はこんな感じです。

   Quick Unpack
   UP002.JPG
   UP003.JPG
   UP004.JPG

   Stud_PE
    UP005.JPG

 2.Unpack

   Packerが判明しましたら今度はunpack(解凍)です。
   大抵のPackerにはUnpackerが有りますのでネットで探します。

   今回は例としてFastStone Image ViewerとCubicExplorerで説明します。

   1.FastStone Image Viewer編

       UP006.JPG
      Quick UnpackでPackerを調べたところASPACK2.12とでましたので
      このままQuick Unpackで解凍が可能です。

      既にファイルは判別の為、読み込んでありますので解凍のために
     OPEを指定します。
      Quick UnpackでOPEを指定する為、Optionの欄にある>をクリック
     してください。(図参照)
      UP007.JPG

      クリックするとこんなウィンドウがでます。
      UP008.JPG

      上から2番目ForeceOPEをダブルクリックします。
     
      UP009.JPG

      OPEがこんな感じに指定されますので後は右側の
     Unpack NOW!をクリックして解凍開始

      UP010.JPG

      FSViewer.exeと同じフォルダにFSViewer__.exeというファイル名で
     解凍済みファイルが作成されます。

      後はリソースエディッタで編集するなりしてください。

   2.CubicExplorer編
      UP004.JPG   
      Quick UnpackでPackerの判別を行うとUPXで圧縮されているようです。
     Quick UnpackでもUPXの解凍は可能ですがUPXのPackerにはUnpack
     機能も有るのでUPXの解凍機能を使いましょう。

      使い方は簡単ですUPXshellを立ち上げ、openfileで目的のファイルを
     開きます。
       UP011.JPG
      開くとこんな感じで解凍表示がされますので後はGO!をクリックするだけ
     で解凍できます。



    Unpackという作業はツールを使用すればかなり簡単です。
   ただ、ASProtectの最新版みたいにツールが出回っていないPackerもあります。

    技術力のある人はデバッガーやIAT再構築ソフトを使ってUnpackしているようですが
   私には無理でしたOPEを見つけることが出来ませんでした。


    次回はバイナリエディッタで日本語化です。



この記事へのコメント
PEiD-0.95-2008でパック?を調べると
Nothing found * と出るんですけど
どうしたらいいんですか?

メールで返答お待ちしてます

hareta_001@mail.goo.ne.jp
Posted by at 2009年02月25日 18:20
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