日本語化パッチ作成方法〜その2(RE編)
今回は例としてFastStoneImageViewerとXDOSを使って説明します。
アンパックについては次回以降で説明します。
例1.FastStoneImageViewer編
1.リソースエディッタで開く
FastStoneImageViewerの実行ファイルFSViewer.exeを
リソースエディッタで開いてください。

開くとこんな感じになります。
この中で通常日本語化しなければならないのは以下の項目です。

dialog ダイアログの日本語化
stling table アイコンやステータス等のポップアップ表示
RCdata 全般
このようなRCdataがある場合は、ほとんどここだけで日本語化できます。
RCdataの中身をみようとすると

こんな表示がされます。
これはこの実行ファイルが圧縮されている為、このままでは編集出来ないと
言うことです。
リソースの書き換えを行う為には実行ファイルのアンパック(解凍)が必要
ですが、詳しい説明はアンパック編で説明します。
2.書き換え
アンパック後RCdataの中をみると

このような書式が表示されます。
日本語化する為に書き換える部分は
Font Name
Caption
Hint
の3カ所です。
Font Nameはフォントの指定です。Arial、MS Sans Serif等がよく使われています。
MS UI Gothic等の日本語表示可能なフォントに変更してください。
Captionはメニュー、ウィンドウ等に表示される文字列です
Hint カーソルを当てたときポップアップする文字列です。
あまり必須ではなく私も手を付けません。
試験的にリソースエディッタでFontName、Captionを書き換え、
スクリプトをコンパイルするを押してくださいコンパイルしたらctrl+S
ファイル>保存するで保存してください。
保存したら編集したファイルを起動し正常に日本語化されているか確認してください。
きっと文字化けを起こしているはずです。
多くのソフトではこれで日本語化できますがFastStoneImageViewerの
DEFAULT_CHARSETでは日本語表示が出来ない設定となっている為、
これも編集する必要があります。
DEFAULT_CHARSETをSHIFTJIS_CHARSETに編集し再度試してみてください
今度は日本語表示が出来るはずです。
こんな感じで残りの部分を編集し日本語化してください。
私の場合リソースエディッタで読み込んだ後エディッターにコピーして置換等行っています。
この方が作業が若干楽になります。
例2.XDOS編
FastStoneImageViewerの時の様に
リソースエディッタで開いてみてください。

なんな風に表示されます。
FastStoneImageViewerの時と違いRCdataが無くmenuが有ります。
今回日本語化する項目は

の3カ所です。
Menu メニュー画面
dialog ダイアログの画面
stling table アイコンやステータス等のポップアップ表示
項目の内容は以上の通りです。
なお、Xdosも実行ファイルが圧縮されています。
アンパックについては次回説明します。
それではMenuを開いてみてください

こんな感じで表示されます。
RCdataを編集するのに比べれば視覚的にもかなり簡単です。
” ”で囲まれた文字列を日本語化してくださいスクリプトをコンパイルするを押せば
すぐに表示が反映れますのでかなり楽です。
dialogの項目では

Font 8 ”MS Shell Dlg”のようにフォントを指定してある場合が有ります。日本語が
表示できないフォントの場合はフォント名をMS UI Gothic等の日本語の表示が可能
なフォントに変更してください。
今回の場合は日本語表示に問題は有りません。
dialogの編集の場合

編集したいダイアログをクリックすると対応した行に*がつくので編集しやすいです。
又、ボタン、文字列の大きさや位置はダイアログ上で変更できますますので
文字列が長くなった場合などは調節してみてください。
stling tableは面倒などで手を付けません気になる方は編集してみてください。
駆け足でしたがリソースエディッタによる日本語化はこんな感じで行います。
次回予定はアンパックについてです。